草間彌生展に行ってきました
なんと。こちらのブログを更新するの、今年に入って初でした。下書きはちまちま溜めてたんですけどね、書ききるに至っていませんでした。
今日は就活の合間に草間彌生展に行ってきたので、気持ちが冷める前にそちらの話題を。
草間彌生展
新国立美術館の敷地に足を踏み入れると、植木も草間彌生モードでお出迎え。
草間彌生氏の水玉模様はあまりに有名ですよね。
Vogueでこの展示の特集をみて、この水玉模様は草間彌生氏が幼少時から苦しめられてきた水玉や網目の幻覚から逃れるために描かれたものであると知りました。これは単なるかわいい水玉ではない。1人の人間の足掻き、そこまでの生命を昇華させたものなのだ…かっこいい!
入ってすぐの「我が永遠の魂」作品群の展示ブースは、中央にオブジェが並んだ空間を極彩色の絵画たちが閉じ込めたようになっていて、とても迫力がありました。(このエリアは写真撮影可)
普段あまり見かける機会のない初期の作品や立体作品も見ることができました。
展示の終わりには草間彌生氏を象徴する水玉のシールを、真っ白な部屋に貼ることができる参加型アートも。
コンセント周りの攻め方が足りない気がしたので、入り口でいただいた全てのシールをコンセントの周りに貼ってきました。まだ物足りない気がするので、誰かがこの記事をみてコンセント周りにシールを貼ってきてくれたら嬉しいです。
我が永遠の魂
展示を2周回って観てきたのですが、作品を見たときの印象が
溢れてくる
(自分の中から自分の手に負えないものが溢れ出てくる。草間彌生氏の幻覚もこれに当てはまる?)
↓
蝕まれる
↓
のみこまれる
(どんどんその中にのみこまれていく。恐怖、退廃的悦楽・喜び)
↓
世界・宇宙との融合
(自分と、自分以外のあらゆるものが、のみこまれた先で混然一体の新しい何かになるイメージ。)
と変わっていきました。あぁ、だから"永遠の魂"なんだなと。
公式見解とか偉い人の評論とか見てないので何か変な解釈をしてしまっているかもしれませんが、無垢の状態で作品をみてそこから自分で意味を解釈していくのもアートの醍醐味ですよね。草間彌生展では、初めてその楽しみを知ることができました。
展示会情報
こちらの展示会は5/22までの開催だそうです。
絵画プリントの折り紙や、あの有名なカボチャをモチーフにしたポーチなど、かわいいグッズも充実しているのでお土産を買うのも楽しいですよ。
興味が湧いた方はぜひ足を運んでみてくださいね。
【実際どうなのよシリーズ】その1:ピルってどうなの?
実際どうなのよシリーズ、始動
気がついたらこのブログを開設してもう1年以上経っていたみたいです。
というわけでもないのですが、心外ながら「異常だね」と言われることも多いので、私の経験を皆さんに還元して、「なんだ、普通じゃん。ファッション変人じゃん。」と思ってもらうキャンペーンを実施しようと思います。キャンペーン第1弾は、過去のブログでも触れた低容量ピルについて。
ピルの基礎知識
ピルの基礎情報は下記のサイトが詳しいので詳細はそちらに譲るとして...
一応、ピルの基礎の基礎を紹介しておくとこんな感じです。
- 正しく飲めば、高い避妊効果がある。
- 生理痛や生理が軽くなる、かなり規則正しく生理がくる。
- 飲み始めは体質やピルの種類によって吐き気や不正出血、その他色々な副作用のおそれも。
- 体質やピルの種類によって望める副効果に違いがある。
- 処方には医師の診断が必要。飲んでいる間も半年に1度の採血が必要。
- 値段は病院によって異なり、1周期分2000〜3000円程度(保険は効かない)
私がピルを飲もうと決めたワケ
私がピルを飲みはじめたのは今から約3年前。月々2500円という学生にとっては決して安くはない出費を覚悟してまでピルを飲もうと思った理由は2つ。
1は言わずもがなですね。特に高校時代から生物部で受精とか発生の実験をしている身としてはなんかこう、イメージがリアルに沸きすぎて余計に嫌だったんですよね…。
2については当時ちょうどPMSが気になりだして色々調べているうちに、ピルを飲むことでPMSの症状が改善される可能性があるということを知って、藁にもすがる思いで決意に至りました。
決意から処方まで
ピルにはお医者さんの処方が必要なので、とりあえず近所の婦人科を受診しました。
ピルの処方を希望する旨を伝えて病院にいくと、まずはピル服用の目的や体質、喫煙の有無などについて軽く問診されます。その後採血・内視鏡検査をして問題がなければピルの処方となります。この際、ピルは保険が適用されないので検査も保険非適用となることに注意!私の場合5000円くらいはかかりました。その後病院を変えた時に新たにされた検査は保険が適用されたので、病院によって違うのかもしれません。保険の有無で出費額がだいぶ変わってくるので、予約のときに確認しておくと安心かと思います。
気になる副作用(私の場合)
さて、気になる副作用です。人によってだいぶ変わってくると思いますし、当時の私の生活もだいぶゴミだったのでそのせいもあったと思うのですが、ゴミだった生活がさらにゴミになったところからするとあれが副作用だったのかなというものは主に下の2つ。
- 不正出血(1か月近く)
- 吐き気(1か月近く)
1について、ピルを飲んでいるのに出血があるということは確実にピルの副作用ですね。1か月近く不定期に続いたので結構煩わしかったかも。特に彼氏とかいると色々気になりますよね。詳しくは言わないけどそこは察知できますよね。
2についても、ピル服用前はなかった症状なので副作用だと思っています。これも1か月くらいは続きました。ずっと気持ち悪いというよりは何か食べるとすぐ気持ち悪くなってご飯がまともに食べられないという感じ。でもお腹は空くのでちょっとずつでもご飯を食べようと思って小さいおにぎりを持ち歩いたりしてました。
ということで、体質やコンディションによっては副作用が気になることもあります。特に私は生活がゴミだったのでなおさらひどかったのでしょうね...。ピルの服用を始めるときは、念のため体調と心に余裕があるときにするのをオススメします。
その後のいろいろ
ピル服用中は半年に1度採血をして肝臓などに異常がないか確かめます。お薬を飲み続けるのはやはりそれなりに肝臓に負担がかかるそうなので...。あと、同じ理由で煙草は吸わない、お酒は控えろということも言われました。守れないこともあるけど…。
今通っている病院は採血に保険を適用してくれるので検査料は1500円くらい。定期的に採血しておけば病気の早期発見にもつながるし体調も把握できるし、無駄な出費ではないかなと思って受けています。
ピルもまとめて3周期分くらいもらえるから病院にいくのも3か月に1度くらいでいいし、忙しくて病院通うのが大変!ということも今のところありません。
飲み忘れたら?
ピルを飲むうえでもう一つ心配なのは飲み忘れですよね。
実際、1日くらいは飲み忘れても次の服用時にまとめて飲めば大丈夫です。飲み忘れたときや、その他何か間違って飲んでしまった時は、大抵はピルに記載されているコールセンターに電話すればどうしたらいいか教えてもらえます。まぁ、飲み忘れないのが一番ですが…。
ピルのメリット
さて、ここからは意外と知られていないピルを飲むことのメリットについて。肌が荒れにくい、体調や気分が安定する可能性があるなどメリットもさまざまですが、私がとくにメリットとして実感できているポイントは以下の通りです。
- 生理が軽くなる
- 生理痛も軽くなる
- 自分の生理周期が明確に分かる
1については地味ですが実はすごく楽で、もうずっと少ない日用のナプキンしかいらないし、生理用品を買う頻度もぐっと減ったから買い足しの手間もかなり省けます。
2について、私はもともと生理痛が重いほうで、ひどいときだとまともに体を起こしていることすら辛い状態になります。市販薬だとロキソニンと相性が良かったようで飲んで1時間くらいすれば楽になるのですが、それでも「薬が切れるまであと〇時間か...足りぬ...薬が足りぬ...」という気持ちで過ごさなければなりませんでした。あとは大事な予定が入っているときに生理痛がひどくて動けなかったりすると「なんで...」と悲しい気持ちになりましたね。生理は不可抗力なので仕方ないのですが、自分でコントロールできないことがなおさら悔しいというか。体調管理をしっかりしてストレスがない状態にしていれば生理痛もひどくなりにくいのですが、忙しいとそうもいかないときもありますし私のような豆腐メンタルの持ち主だとストレスも絶えないので生理痛がひどくならないコンディションを作るのがそもそも机上の空論みたいなところがありますしね…。実験が激しい時期と就活期は特に。だから生理痛が軽くなることによって得られる恩恵が一番大きかったです。
3は生理の開始日が分かって旅行やお出かけの予定が立てやすいのはもちろん、生理周期の遷移による体調の変化が予め分かるので「この週は疲れやすいからあまりバイトいれないでおこう」とか「この週はタフでいられるから夜行バスで東京遠征しても大丈夫だな」とか考えられるので体調管理にも役立っています。
さいごに ~いちばん伝えたいこと~
ということで、最初の検査と副作用のハードルを乗り越えさえすれば、体調と生理現象を自分の管理下に置きやすくなるので、特に忙しい女性や生理がくるたびに大変な思いをしている女性はQOLが格段にあがる可能性があるのではないかと思います。薬との相性もあるので詳しお医者さんにちゃんと相談にのってもらう必要はありますが…。
正直、私も最初に受診した病院はイマイチでしたし、ちゃんと相談に乗ってもらえる病院がみつかるまで若干絶望した気持ちになることもあったし、副作用もあったので今のような恩恵をうけられるまでは楽とは言えませんでした。でも、ピルにしてもその他のお薬や治療、生活習慣の改善にしても、もっとよくできる余地があるなら自分の性別や体調に振り回されて悲しみに打ちひしがれる前にちょっと頑張って改善策を探してみてもいいのかなと思います。女性ゆえのハンデを背負っていることは悔しいけど、くつがえしようがないなら上手く付きあっていくしかないし、上手く付きあっていくには障壁になること(生理痛とか)で軽くできるものは軽くしていったほうが今後の生活もずっと楽になりますし。
ということで、実際どうなのよシリーズ第1弾でした。次の更新はいつになるのでしょうか。よいお年を!
※ピルの効果や症状などはあくまで個人の感想です。気になることがある方は自分で判断せずにお医者さんに相談してくださいね!
就活はじめて思うこと 学部時代を振り返って
就活はじめました
色々血迷って学部3年生の冬くらいから就活っぽいことをしていた私ですが、大学院1年のこの時期にしてやっと本当に就職を前提とした就活ができています。不安を感じることもしばしばですが、それでも大概は自分の人生を自分で選択している喜びを噛み締めています。
つきまとう後悔…
が、しかし。就活につきものの「大学時代頑張ったこと」「自己PR」記入のタイミングになると、いつも後悔することがあります。それは、学部時代の過ごし方。
学部1〜3年生(学部卒で就職する人な1〜2年生)といえば、理系の学生でも長い夏休みと春休みが確保できる、まさに「人生の夏休み」。長期休み以外でも、平日空きコマがあったり全休の日があったりと、自分の好きなように使える時間がたくさんありますよね。
さて、いざ自分の学部時代を振り返ってみると…思い出せない。あれ? 私、何やってたんだっけ…? 必死に記憶をたぐっても、友だちと飲んだり、1人で飲んだり、1人で飲んだり、1人で飲んだりしていたことばかりが思いだされて学部時代の記憶がスカスカなのです。私、貴重な学部時代浪費してるじゃん…。
就活は楽しいし、過去を悔やんでもどうにもならないので今自分にできることをするしかないなという感じですが、それでも就活サイトに自己PRを書くたびに、拭いきれない後悔が私の胸を締め付けてくるのは揺るぎない事実。
“意識ない系”は“意識高い系(笑)”よりヤバい
当時の自分を振り返って思うのは、私、“意識ない系”だったなぁ…ということ。
自分の大学生活の充実はもちろん、その後の進路をよりよくするための努力をするという発想がありませんでした。時々ふと思い立って何かやろうとしても、将来と今が自分のなかでイマイチリアルにつながらなかったせいで危機感が全くなく、結局今自分はどうすべきなのかを論理立てて徹底的に考える前に、怠惰な生活に逆戻りしてしまうことの繰り返し。
ちょっと言い訳をいうと「だって当時は研究職につくつもりだったから業界研究とか企業でのインターンとか関係なかったんだもん…」となりますが、それならそれで研究室でのバイトやインターンをやればよかったし、短期の安価な留学プログラムも用意されてたんだから、参加すればよかった。やっぱり「研究室に配属されたら休みにくくなるはずだから、留学にしろ仕事にしろ将来海外に出ることのハードルをさげるためにもちょっと留学行っとこう」みたいな、先をリアルに見据えた考えが足りなかったからそうなったんだなぁと。少なくとも、今をダラダラ過ごすより、自分をレベルアップできるようなことに打ち込んだほうが何倍もいいのは間違いなかったのに…。
だから、そういう点で“意識ない系”は“意識高い系(笑)”よりヤバいんじゃないかと思います。
空回りしてしまっていて痛々しいような人を揶揄して“意識高い系(笑)”なんていいますが、そういう人はたとえ何か間違ってても行動する分レベルの高い社会人に出会えたりして、運が良ければそこで出会った人が注意してくれるわけです。それで人脈も経験値もつきますし。
でも、意識ない系は行動を起こさないから、そもそも注意してくれる人にもなかなか出会えない。だから自分の世界が広がるのがとても遅いし、気づいたときにはおととい来やがれ状態だったりします。(実際、就活していると学部3年生の多くの人が、当時の私には考えられないくらい広い視野で物事をみて、自分なりに課題を見出し行動していることに驚かされます。)
学部1〜2年生のみなさんへ
学部時代と就活目前・就活中の何が違うかって、やっぱり時間のゆとりですよね。学部1〜2生だったら純粋に自分の力を伸ばすことを第一目的にして長期インターンや留学に取り組めますが、就活時期の3年生、院生だとそれも難しいのではないでしょうか。インターンに参加するにも選考を受けるであろう業界や企業を考えてインターンを選んでしまいがちだし、経団連関係ない企業だと年内に選考が始まるから秋冬に長い間インターンや留学に参加するのにも尻込みしてしまうし(特に地方就活生)。
そしてインターンにしろ留学にしろ、それを終えて自分の課題を洗い出したところで克服してまたチャレンジするまでが重要なのに、就活が迫ってるとその後のステップにあまり時間をかけられないし、やれたとしてもサイクル数をこなせない。私的に何が1番悔しいかってコレですよね…。
もちろん、もう学部3年生や院生だからといって「あのとき◯◯してればなぁ…」なんて思いながら何もしないのでは、可能性の中に生きる意識ない系のままですので、やれるだけのことはやりましょう(私も頑張ります)。
ということで、学部1〜2年生(院進する人は学部1〜4年)の学生さんには、こういう事実を踏まえた上で今後の学生生活を充実させてもらえればいいなぁ、と切実に思っています。就活生のみなさんも、今なら全くの手遅れではないはず。お互い頑張りましょう。
【大学生の皆に一応小声で言っておくね】本をア○ゾンよりも安く便利に買う方法
「そんなもんもうとっくに知ってるわ!」というお叱りを受けることは承知の上なのですが、まだ知らない、存在を忘れていた、という方のために、一応。お目当の本をアマ○ンよりも安く便利に買えるサービスの覚書きです。
その前に。
このサービスは大学生/大学院生限定です。
あと大学生協で本の割引をしてくれるところなら割引の恩恵を受けられるとは思いますが、筆者はカバー範囲までは把握していません。ご利用前に大学書店にお確かめくださいm(__)m
東北大学はいけます。
ホンヤクラブってご存知ですか?
あ、ご存知ですかすみません。
ご存知でなかった方のために簡単に紹介すると、オンライン書店ですね。
普通に自宅に届けてくれることもできるし、指定の本屋さんに届けてもらうこともできます(本屋さんに届けてもらう場合送料無料)。ここで受け取り店舗を大学の生協にしておくと、生協で買うのと同じように割引価格で買うことができます。
結局何がいいの?
ふーん…という方も多いと思いますが、筆者的には結構便利なサービスだと思っています。
情弱だったので目当ての本が書店に無かったときはア○ゾンで買っていたのですが、あの梱包材を開けて処分するの、地味に面倒なんですよね。
あと冊数が増えるとポスト投函じゃなくてダンボールになると思うんですけど、あれも面倒。
大学生や院生なんて殆ど家にいないから不在届けが溜まりまくり。時間指定をしてもやっぱりその時間帯に受け取れなくなってしまうということもしばしばです。
かといってコンビニ受取りにしていざ受取り店舗を決めようとすると「えっ、コンビニってこんなにあるの…てか私がいつも行ってるコンビニって何店?」となってそれはそれで面倒です。
だから、いつも行っている(はず笑)の大学の生協で受け取れるのって便利だなぁと。
割引価格で買えるし。実際ア○ゾンとホンヤクラブで値段が違わない本も結構多いので、そういうときはホンヤクラブで注文→大学生協で受取り・支払いが断然お得だと思います。
本の在庫があれば2〜3日で生協に届きます。急ぎでなければ充分満足できる速度じゃないでしょうか。
生協のおばちゃんは、好きですか
関係ありませんが私は農学部生協の温かみのあるおばちゃんから本を受け取れるのが地味に嬉しいです。無機質なダンボールより暖かいおばちゃんに付加価値を見出せる方には特にオススメなサービスと言えます。
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以上、今回はごくごく基礎的な大学生ライフハックをお届けしました。もう知っていた方ごめんなさい。私の情弱を笑ってください。
知らなかった方はこれを機に試してみてください。会員登録も簡単ですし何よりその先にはおばちゃんの温もりがあります。
あ、別にホンヤクラブのまわし者ではありません。
それでは、よい週末を。
星の王子さまはモラハラで殺されたのか?自分なりに考えてみた
※ここでの『星の王子さま』に関する考察は私一個人のものであり、学術的な裏付けなどはありません。あくまで素人の戯言としてお読みください。また『星の王子さま』を純粋にメルヘンストーリーとして心に留めておきたい方には本記事を読むことはおすすめしません。
誰もが知ってる名作ファンタジー、でも…
誰もが知っている永遠の名作『星の王子さま』。子供時代に読んだことがあるという方も多いと思います。私もその1人。
ものは心で見る。肝心なことは目では見えない
『星の王子さま』はモラハラで殺された?
私の見るところこれは、家庭内における女性による男性に対する「モラル・ハラスメント」が主題であり、さらにそれを助長するおせっかいやきの外部者による「セカンド・ハラスメント」によって、王子が自殺に追い込まれる物語なのである。星の王子さまは「モラハラ」で殺された!? メルヘンチックな装いでコッソリ明かされる、この世界の恐ろしい秘密(安冨 歩) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
大人になった今、『星の王子さま』を読み返してみると…
歪んだ愛の物語
『星の王子さま』を読み返していて「あ、この感じあれに似てるな。」と思い出した作品があります。それは、三島由紀夫の『サド侯爵夫人』。
『サド侯爵夫人』の中で、夫人はサド侯爵の加虐趣味を間近でみてきたうえ自身も虐げられているのに「侯爵の心は純粋で美しい」と頑なに主張し続け、侯爵の加虐趣味の対象になることに愛情と幸福すらも感じている。健全で一般的な精神の持ち主からすればなんとも胸くそ悪い関係かもしれないけれど、狂いに狂ったその最果てにある恍惚は禁断の果実のようにも見え、ちょっとでも油断していたらまさに飛んで火にいる夏の虫。フラフラと吸い寄せられて身を滅ぼされてしまいそうな気もします。
“子ども向け”の仮面を被った“大人向けの文学作品”
星の王子さまもこんな風に、退廃的な愛に足を踏み入れて戻れなくなってしまった人間の1人なのかもしれません。
王子が星に戻る前のこの言葉からも、薔薇への愛情が感じられませんか?
(地球の庭園でみつけた何千もの薔薇に向かって)誰もきみたちのためには死ねない。もちろん、通りすがりの人はぼくのあのバラを見て、きみたちと同じだと考えるだろう。でも、あれはきみたちをぜんぶ合わせたよりもっと大事だ。なぜって、ばくが水をやったのは他ならぬあの花だから。(中略)愚痴を言ったり、自慢したり、黙っちゃったりするのを聞いてやったのは、あの花だから。
星がきれいなのは、見えないけれどどこかに花が1本あるからなんだ……
また、作者の前書きにこうあります。
レオン・ウェルトに
この本を一人の大人に捧げることを許してほしい(中略)3番目の理由は、その大人は寒さと飢えのフランスに住んでいるから。慰めを必要としているから。これだけ理由を挙げても足りないようなら、ぼくはこの本をやがて彼になるはずの子供に捧げることにする。(中略)
小さな男の子だった時の レオン・ウェルトに
作者はつらい世だからこそ、単純な幸せではなく堕落の淵にある禁断の恍惚を友人に送りたかった(戦場に青酸カリを持っていくようなものかも。あるいはやたらポップな色形をしている脱法ドラックの錠剤)。でもただの退廃小説じゃやっぱり殺伐としすぎるし好意も表現しづらいから、メルヘンの包み紙に包んであえて“小さな男の子だった時の”友人へ送った。
この“小さな男の子だった時の”というのが1番巧妙な、メルヘンの包み紙の素地になっていると思います。“小さな男の子だった時の”と記されているばっかりに子ども向けという前提が生まれ、壮大な誤解のメルヘンストーリーが陽炎のように現れるーー。
もちろん作者がどういう意図でこの作品を書いたのか、本当のところは作者に聞いてみないと分かりません。もしかしたら(というか多分に)本当に子どもに夢をもたせ、また教訓を与えるために書いたのかもしれません。
でも、こういう可能性を残しておいて退廃的で耽美趣味でちょっとアブナイ妄想に耽るのもたまには楽しいものだし、もし共感してくれる人が現れたら私は本当に嬉しい…ということでここでは「星の王子さまは薔薇との退廃的愛情に堕ちた1人の貴公子の物語で、それは子ども向けの仮面をつけた大人向けの退廃小説である」という私の1つの解釈を残しておくことにします。
【作ってみた】付き合って2年になる彼氏へのプレゼントにパンツフラワーを作ってみた
記念日のプレゼント
私事ですが、最近彼氏とのお付き合い2周年記念を迎えました。
ここまで付き合ってくれた彼氏への感謝の印に何か喜ばれるものを贈りたい…そんなことを考えているときにふと目についた、かわいいパンツ。ピンクの布地にバナナの柄…彼氏、ピンクもバナナも好きなんですよね。そう、これしかない!ということで、そのパンツをプレゼントすることにしました。
パンツの贈り物といえば
パンツのプレゼントといえばワコールのパンツフラワーが有名ですよね。
8月2日はパンツの日!パンツをプレゼントに!"パンツ咲いた。誰に贈ろう?"|パンツギフト|ワコール
ちょっと気恥ずかしい贈り物をオシャレに渡せるこのラッピング、画期的だと思います。 それにパンツフラワーのほうがかわいいしギフトっぽい!
でも…私はどうしても自分で見つけたパンツをプレゼントしたい!ということで、ググっても作り方なんて出てこなかったパンツフラワーを勘と勢いで作ってみることにしました。
材料はこちら
材料はいたってシンプル。
プレゼントしたいパンツ(かわいいでしょう?)と、100均で買った造花と針金(緑色にコーティングされてるのが良かった)。
そして気になる作り方は…
パンツフラワーの土台となる茎と葉っぱだけが欲しいので、まずは造花の花をもぎ取ります。
問題は「パンツをどう花にするか」ですよね。まずは普通にロール巻きにしてみたのですが…
お!お花っぽい!と思いきや
横から見ると全然花じゃない…
あれかな、段差をつけて巻いてみようかな…
うーん…違う、全然違う。
もうどうにでもなれ!という気持ちでねじって
巻いてみると…
あら!お花っぽい!
あとは巻き巻きしたパンツの端っこをお花の裏側にねじ込んで…
パンツの端と端をお花の裏で針金で巻いて固定。
先ほど花をもぎとった造花の“がく”の部分に2箇所切れ目を入れて…
この切れ目にパンツをとめた針金を食い込ませるように通して、針金をそのまま茎に巻きパンツを固定します。
完成!!お花っぽい!
実際にプレゼントしてみた
ということで無事にオリジナルパンツフラワーが完成したので彼氏にサプライズでプレゼントしました!
「ありがとう。かわいいお花だね。」と受け取ってはくれたものの、その直後に「これ何?」と聞かれました。彼女がただの布製のお花をプレゼントしてきたと思ってちょっと困ったようです。でも逆に、パンツがパンツに見えないほどにお花っぽく仕上がっていた=成功ということですよね?
パンツと気づいてからは完成度とパンツのデザインに喜んでもらえました!めでたしめでたし!
結論:パンツフラワーは作れる
ということで、さすがにワコールほどスタイリッシュにはいかないものの、それっぽいパンツフラワーは手作りでいけるということが証明されました!
みなさまも、大事な人へのプレゼントにいかがですか?
私が綺麗になりたい理由
私は、日々自分に似合うメイクやファッションを研究し、脱毛サロンや眉サロンに通い、ヨガや筋トレに励む、いわば“綺麗になりたい女子”のテンプレです。
綺麗になるために躍起になっている女の子を「自意識過剰だ」「もっと他のところにお金や労力を使え」と、醒めた気持ちでみてしまう方も多いでしょう。
でも私には、たとえ多くの人にそう思われても、綺麗になる努力をやめたくない理由があります。
道端に咲く花のように
まず単に、美しいものを見ていると心が癒されるということ。道路脇に植えられた花を見て嫌な気分になる人はいないでしょう。
時に殺伐とする研究室生活。お手洗いに行って鏡の前に立ったときやガラス張りの建物の前を通るとき、そこに写る自分の姿が美しければそれが日々の潤いになります。
過去の私にエールを
次に、女の子として日の目を見たことのない中学時代の私を慰められるのは今の私しかいないから。
今でこそ初対面の人とも喋れるし友達もいるけど、中学時代は学級崩壊寸前の教室で陰口に怯えながら自分を押し殺し、ひたすら目立たないようにそーっ生活しておりました。思えば、笑うのが苦手になったのはこのときからかもしれません。クラスで笑いが起こったときに私も笑っていたら「なんで“外”の人間が“内”にいる私たちの流れに混ざってきているの?」という視線を向けられそうで怖かったのです。そしてそういう、目立つ派閥にいない女の子には、男の子から“女の子”として評価される権利は与えられません。
当時の私や当時の私と同じ境遇にある女の子のことを思うと「大丈夫、私は綺麗になったわよ」「あなただって綺麗になって輝けるのよ」というメッセージを送って、少しでも励ましたいという気持ちでいっぱいになります。だから、これからも綺麗になる努力は怠らないつもりです。
“女”という性別を受け容れる
最後に、これはちょっと特殊かもしれないけれど、自分が与えられた「女」という性別を受け容れたいから。
私は幼い頃から気持ちの性別がわりとニュートラルなので、初めて生理がきたとき、とても悲しかったことを覚えています。お赤飯を炊かれたときなんか、これ以上の辱めはないと思いました。本当に死んでしまいたかった。これから社会で「女」というレッテルを貼られて「女」として生きていく…あまりにも生々しく気持ち悪い現実に気が遠くなり、自由を奪われたような気持ちになりました。
旅行の計画を立てるとき、もともと泊まりたかった宿が取れなければ次に条件のいい宿を探しますよね?それと同じで、最も理想的な「女ではない」という状態が崩壊して「女」になってしまった以上、次に考えられる最善のカードは「綺麗な女性になること」。
私にとって「女である」ことは最善ではないけれど、「綺麗な女性」になれれば「目当ての宿には泊まれなかったけどここも結構良かったな〜」というのと同じ感覚で、この性別を受け容れられると思ったのです。
実際、女性としてのファッションやメイクに気を使うようになって、彼氏もできて、女性としての価値を評価されるようになってから、女性であることも楽しめるようになってきました。
最後に
もちろん、外見だけに気をとられるのは良いことではありませんし、内から湧いてくる自信を持てるように努力することも大切です。でも、上記のように外見に気を使うことで気持ちに余裕ができたのも事実。
過去と今と未来の自分のため、そして過去の私と同じ境遇にある女の子のため、これからも私にできる方法でメッセージを発信していけたらいいなと思います。その方法はまだ模索中ですが、最近ご縁があって始めたモデルとしてのお仕事がそれに繋がれば…と思っています。
そのためにもまずは中学のころ身についてしまった“ポーカーフェイスの技術”を解放して自然に笑えるようにならなければ…ということで最近の私の研究対象はもっぱら“笑顔”。頑張ります。